『猫の食事には○○が必要』の見解はメーカーによって違う

近頃、猫の世界健康志向が進んで、なるべく添加物の少ない、高品質な食材を使ったフードが好まれている。それらは当然価格も高く、プレミアムフードと呼ばれているが、この呼び方には特に『○○が何パーセント以上含まれている』といった明確な基準はなく、『健康に良いものにこだわった高価格なフード』の総称として使われているのだ。ちなみにプレミアムフードに対して、従来からあるフードを『エコノミーフード』と呼ぶこともある。

 プレミアムフードの中身のメインはタンパク質。もともと肉食獣である猫本来の食生活に合わせ、肉や魚の含有量が圧倒的に多い。しかもその原材料となる肉(キャットフードの原材料は鴨や七面鳥を含む鶏肉が多い)が自然飼料でそだてられていたり、人間が食べるために捕獲-養殖された魚が使われたり、環境基準をクリアした選りすぐりの工場で製造するなど、さまざまな面で各メーカーが競ってクオリティを高めている。

 さらに、ポリフェノールやカロテン、オメガ3、ヨウ素、ビタミンなど健康維持に効果があると見込まれる栄養素を、野菜や海藻などの天然素材で加えている。各メーカーが猫の健康に『これが必需品!』と考える栄養素は異なっており、そのための配合物もそれぞれの研究成果によってさまざまだ。ペットブームが続く限り、プレミアムフードブームの需要は続くだろう。

健康に良いものにこだわった高価格なフード=プレミアムフード

無添加・高品質・高価格