コツは「気長に・少しずつ・猫目線で」
運よく意中の外猫と遭遇した時、「あ!猫ちゃーん!」と呼びかけたり、写真を撮ろうとしたりすれば、あっという間に逃げられたということも多いはず。外猫と仲良くなるには、やはり猫本来の習性にのっとって行動することが大切だ。
まず猫は大声が苦手。最初は黙ってあまり直視せずにじっとして、「この人間は危害を加えない」と猫がわかってくれるのを待つ。猫から近づいてくるのを待つのが理想的だが、こちらから近づくときは少しずつゆっくりと距離を縮めて、腰をかがめるなどしてなるべく姿勢を低くして近づく。猫同士が鼻と鼻をくっつける挨拶の代わりに、指先を猫のほうに出すと、猫が近づいてきてくれることもあるが、場合によってはひっかかれたりかみつかれたりすることもあるので、動きをよく見ておこう。
たまにとても人懐こい外猫もいて、自ら近づいてくる、膝に乗りたがる、撫でて欲しがることもある。が、飼い猫がいる場合はむやみに外猫に触るのは禁物。外猫はノミやダニなどに感染している(ネコエイズ、白血病、伝染腹膜炎など)ことが多く、そうした猫に触った人間を介して飼い猫にうつる可能性も高い。また汚れた爪でひっかかれたりすると、大事になることもあるため、まずはむやみに触らないことだ。触ったら必ず殺菌作用のある石鹸などでよく洗うことが必要不可欠だ。
外猫から近づいてくるのを気長に待とう。もしもあなたに飼い猫がいる場合は、むやみに外猫に触るのは禁物である。