そんな万が一に備えてやっておくこと、やるべきこと

 都市部では猫は室内で飼うのが一般的だ。ご近所トラブルを防ぐという人間の都合だけではなく、交通事故やノミやダニ、ケンカによる怪我などのリスクから猫を守るためにも、室内飼いが推奨されているからだ。

 しかし、たまたま何かの拍子に外へ出てしまうことがないとは言い切れない。そのため首輪につける連絡先を書いた迷子札や、飼い主情報を記録した埋め込み式マイクロチップなど、万が一のための備えが大切だ。

 また家から猫が出ないように、玄関扉の開け閉めの際には猫がそばにいないか充分注意し、幼児のいたずら防止や防犯用のガラス窓・網戸をロックするグッズなどを活用しよう。

 ベランダに出す場合は柵のすき間や柵を乗り越えての脱走を防ぐため、防鳥用のネットなどで庇から床までをガードする。ベランダは脱走だけではなく落下事故の危険もあるので、十分に注意したい。

 万が一猫が外へ出てしまったら、猫がお気に入りのおやつやフードと、キャリーケースを持参して探しに行こう。

 猫は短時間で遠くまで行くことはあまりないので、近所に潜んでいる可能性が高い。

 近所の車の下や建物のすき間など、猫が好む静かなところ、狭いところを重点的に探そう。

 どうしても見つからない時は、最寄りの動物愛護センターや動物病院に連絡して、特徴などを伝え、似た猫が持ち込まれたら連絡してもらえるように手配するといいだろう。

たとえ脱走してしまっても猫は近所にいる可能性が高い。静かなところ、狭いところを重点的に探そう。