あくまでも遊びの一部として

猫は基本的に命令されて行動などしない。もともと集団行動などしないので、誰かの言うことを聞いて行動する必要がないからである。そんな猫だが、「なにかおいしいものが食べられる!」「飼い主さんに遊んでもらえる!」など、自分の得になることのためになら飼い主さんの言うことを聞く場合がある。

 例えば、ぬいぐるみを飼い主さんに投げさせて、それを捕りに行くのが好きな猫がいる。飼い主さんに投げさせるために、捕ったぬいぐるみを加えて飼い主さんのところへ持ってくるようになる。この行動は飼い主が教えたからするのではなく、自分がそれをすると楽しいから自発的にする。つまり人間が猫に「きみがこれを持ってきたら投げてあげるよ」とおしえているのでなくて、猫が人間に対して、「私がこれを持ってきたら投げるんだよ、わかったね」と教えているようなものなのである。

 

一見、飼い主の命令を猫が素直に聞いているようにみえるが、猫というものは、基本的に大好きな飼い主さんといえども命令を聞いたりはしない。