待ち伏せも狩りの本能からくる遊びのうち

 せっかく「遊んであげるよ~!」と、オモチャのひも付きネズミを振ってあげているのになぜか猫はじーっと身を伏せてネズミが動くのをみているだけ。オモチャのネズミを目で追っているので、興味がないわけではないようだけど、出来ればもっと元気よく跳んだり跳ねたり楽しそうに遊んでほしいのにと、物足りなく思うこともあるような。

でも、実はこの興味なさげに見えるしぐさだが、猫は十分に楽しく「遊び=狩り」の欲求を満たしているのだ。もともと野生の猫の狩りは、獲物である小動物の巣の近くで待ち伏せるスタイル。絶好のチャンスを狙って待って、一気に飛びかかって獲物を捕らえる。

 動く紐をじっと見つめて動かないのは、こうした狩りと同じくベストタイミングを猫は虎視眈々と狙っているからなのだ。

野性の猫の狩りは、獲物を巣の近くで待ち伏せするスタイルだ。

動くひもをじっと見つめて動かないも、猫にとっては「遊び=狩り」のうちなのだ。ひたすらに猫は飛びつく機会を狙っている。