油断できない動きをするから怖い!落ち着かない!
いつも自由でいたい猫にとって一番いやなのは、こちらの思いはお構いなしに無理やり触ってきたり、撫でてきたり、いじりまわされること。
そういう目にあわされる危険性がもっとも高い相手、それが人間の子どもだ。ほどんどの猫は、そのために人間の子どもが嫌い。用心深い猫にとって、予期できない動きをする者がそばにいると落ち着かないし、ゆっくり休むこともままならず、ストレスがたまるからだ。例えば、今までテレビに夢中になっていてこちらに無関心だったのが、急にしっぽをつかもうと手をのばしてくるなど、猫にとって子どもは何をするかわからない存在。声が大人に比べて大きいのも、猫が嫌う条件の一つだ。
反対に猫が好む人間は、猫からしっかり見える方向から、ゆっくりちかづいてきてくれて、大声を出さずに優しく話す人。猫が「いいよ」という態度を示すまで、勝手に触ってこない人。猫は猫嫌いを好むといわれるのは、猫嫌いは自分から猫に一切構わないからに他ならない。
また、身体が大きい男性より小柄な女性のほうが好かれるのは、威圧感が少ないからだ。猫の頭と立っている大人の頭の位置を比べれば、5~6倍の差はある。人間に換算すると、身長8m前後の生き物から手を伸ばされている恐怖、いきなりつかみかかられた時の恐怖は想像に難くないといえそう。