人間のニキビと同じもの。清潔にして、皮膚を乾燥させないこと。

猫のあごの下をなでていると、指先になにか固まりが触れる。よく見ると口のすぐ下のあたりに、黒いポツポツを発見!指で強くこすると取れるが、猫は嫌がる。汚れのようなので、汚れのようなので濡れタオルでふき取ってやっても、気が付くとまた同じところに同じ黒いポツポツが…。

 ことポツポツの正体は、人間でいうところのニキビ。過剰な皮脂が毛穴に詰まり、細菌が増殖してできてなかなか完治しない。猫自身は、悪化してかゆくなったり痛くなったりするまで、ほとんど気にしないようだ。あごの下はエサを食べたり、水を飲んだりするときに汚れが付きやすく、しかも猫自身なめてきれいに出来ない位置。初期段階では黒いポツポツが毛穴についている程度だが、悪化してくるとあごの毛がはげたり、皮膚が炎症を起こしたり、もっと症状が進むと潰瘍になってしまうこともある。

 症状を改善するには、清潔に保つのが一番大切。熱い湯ではなく人肌程度のぬるま湯に浸した濡れタオルで、汚れをふやかして取る。絶対にごしごしこすったり、爪でかき取ったりしない。清潔に保つ同時に、乾燥させないことも大事。それでもなかなか治らない場合は、獣医に相談を。抗炎症剤(抗菌薬や皮脂抑制剤)などを併用して、症状の悪化をおさえられる。

顎の下にできた黒いポツポツの正体はニキビ。 通常は皮脂が毛穴に詰まり、細菌が増殖して毛切るといわれ、悪化してくるとあごの皮膚がはげるなど、皮膚が炎症をおこすこともある。