画面の中の音や動きに気分をそそられているだけ

 飼い主がテレビを見ているといつの間にか猫もテレビの前に座ってずいぶん熱心に画面を見ている。時には手を伸ばして画面を触ったり、鳴いたりもする。

 もちろん猫は番組内容を理解しているのではない。画面の中で動くものに、注意を引き付けられているのだ。例えば、テニスやカーレース、サッカーのように物があっちこっちに動く番組は、獲物を追うかのように動くものを目で追いかけ、時には捕まえようとして、画面に手を伸ばすことも。同じようにくるくる回ってみたりジャンプしたりもする。

 また、ネイチャー番組を好む猫も多い。同じネコ科の動物が出ている場面より、小鳥のさえずりや木々のざわめきのほうを好むのは、狩り=遊びの時と同じような雰囲気を味わえるからだ。画面に現れた鳥や虫、ネズミを捕まえようとして、テレビの裏側へ回ってしまう猫も少なくはない。

 テレビを見るのではなく、テレビの上で長い時間を過ごすのが好きな猫もいる。その理由の一つは高いところに乗って、自分の優位性をアピールするため。猫の世界では、高い位置にいるほど優位に立てるというルールがあるからだ。もう一つは日ごろから飼い主の注目を集めているテレビの上で、自分をアピールするため。「テレビじゃなくて私を見て!」と言っているのでは。

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猫は画面の中の動くものに興味津々。小鳥の声や木々の音が狩りの本能を呼び覚ます。そして、高い位置にいる猫は低い位置の猫よりも優位であるというルールがあるため。また飼い主に対する自分を見てほしいアピールもある!