オシッコのまき散らしやケンカ、脱走の危険が少なくなる

 飼い猫の去勢・避妊手術をするかどうかは、飼い主の判断にゆだねられているが、獣医師の多くが様々な理由から手術をすすめている。

 まず手術をしない場合どうなるのか。猫は生後半年程度で思春期に入り、1年もすれば充分、子どもがつくれる・出産できるようになる。発情期は年に3~4回訪れ、その時期になるとオス猫は家中にオシッコをまき散らすマーキングや、人間の子どもが泣くような大声で一晩中鳴く、粗暴になり飼い主に襲いかかるなど、発情期特有の行動を始める。雌猫は飼い主やぬいぐるみなどに体をこすりつけたり、クネクネしながら寝転んだりし始める。乱暴、大声、オシッコなど、主にオス猫の行動が問題になるが、オス・メスともにもっとも問題なのは、交尾の相手を求めて脱走しようとすることだ。

 交尾を求める衝動はとても激しく、この時期の脱走を防ぐのはとても困難。もし脱走をすると、オスは外猫と命がけのケンカをして大けがを負うことになる。メスは妊娠してしまう確率が非常に高い。

 猫のお産や子猫の世話は慣れた人でもなかなか難しく、また一度に4~6匹生まれる子猫たちのもらい手を探すのも非常に困難を極めるもの。去勢・避妊手術をしたほうが寿命も長いという説もあるので、現在では飼い猫は去勢・避妊手術するのが主流となっているのはうなずけることだ。

発情期は年に3~4回。

去勢・避妊手術をしていない猫は、交尾の相手を求めて脱走しようとする。飼い猫も手術した猫のほうが、命が長いという説もある。